「タンク」といえば、カルティエを代表する言わずと知れた名作ですよね。
シルエットを見ただけでカルティエの腕時計と誰もが分かるデザインコードは、一体どのように誕生して世に広まったのでしょうか。
長きにわたって世界中の多くの人々から愛され続けられる魅力とは、一体何なのでしょうか。

本日は、そんな多くの人々を惹きつけるタンクの歴史や魅力を探っていきたいと思います。

タンクの誕生と歴史

タンク ルイ カルティエは、名前の由来でもある3代目ルイ・カルティエの手により、1917年に誕生しました。
直線と曲線を組み合わせた長方形のケースが特徴的なタンクですが、そのデザインのインスピレーションとなったのは、第一次世界大戦で使用された最新兵器「戦車（タンク）」の設計図でした。

エレガントで洗練されたタンクのデザインが、無骨で力強い戦車から誕生していたとは驚きではないですか？
モデルの名前をそのまま「戦車（タンク）」にしてしまうカルティエのネーミングセンスも私は好きです。笑

ヨーロッパでは戦車は単なる戦闘機ではなく、第一次世界大戦を終戦に導いた”平和の象徴”とされているのだそうで、そういった想いも込められているのかもしれませんね。

タンクのデザインコード

長方形のケースと、ホワイト文字盤にローマ数字のインデックス、ブルー針にブルースピネルのリューズは、今も受け継がれる「タンク」のデザインコード。

シンプルながらもカルティエらしい高い芸術性と、無駄を削ぎ落したプロポーションは、普遍的なデザインとして現代まで受け継がれています。

いつの時代にも馴染む秀逸されたデザインというのは、そう簡単に生み出せるものではありません。
殆どのものがモデルチェンジを繰り返す中で時代に合わせたデザインに変化していく一方、カルティエは100年以上ものあいだデザインコードを守り続けています。

タンクの種類

●タンク ルイ カルティエ

「タンク ルイ カルティエ」は、タンクコレクションの始祖であり、頂点に立つドレスウォッチです。

素材はゴールドのみで展開され、リューズには天然のブルーサファイアや、ダイヤモンドなどの装飾が施されています。
その高級感溢れる高い完成度は、多くのファンから称賛されています。

●タンク マスト ドゥ カルティエ

洗練されたシンプルで飽きのこないデザインが魅力の「タンク マスト」は、ステンレススチールの素材のみで展開されます。
革新的なソーラービートのムーブメントを採用するなど、クラシカルなデザインは受け継ぎながらも高い性能を誇ります。

タンクシリーズのなかでも比較的価格を抑えられており、エントリーモデルとしても人気の高いコレクションです。

●タンク フランセーズ

1996年に誕生した「タンクフランセーズ」は、正方形のダイアルに、ケースとメタルブレスレットが一体化したスマートなデザインが特徴です。
ステンレススチール、ゴールド、宝飾が施されたものなど様々なモデルが存在します。

カルティエの本国であるフランスの、エスプリの効いたモダンなタンクウォッチです。

●タンク アメリカン

1989年に誕生した「タンク アメリカン」は、縦に長いケースがエレガントなコレクションです。
ステンレス、ゴールドモデル、宝飾的が施されたものなど様々なモデルが存在し、ケースの緩やかな湾曲が手首によく馴染みます。

クラシカルで優雅な風合いのタンク アメリカンは、知性溢れるスタイルを紡いでくれます。

タンクが愛される理由

タンクは、時代を超えても飽きが来ない普遍的な美しさを持っています。
また、性別関係なく誰もが身に着けることができる時計でもあります。

タイムレスでありジェンダーレスなスタイルこそが、「タンク」が愛される1番の理由ではないでしょうか。

誕生してから100年以上、形を変えずに愛され続けられているものって、世界中でも限られているのではないかと思います。
そういった時代を超えた名品たちは、これからも後世に受け継がれる普遍的な存在であり続けるのでしょうね。

カルティエの持つ普遍的な美の世界に、ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。